【米・ロシア・サウジの戦い】米国の石油会社破綻も石油価格が上昇

米国のシェールオイル産業が抱える問題のひとつとして浮彫になったのは、生産コストが市場の不況によって煽られると経営状況に大きく影響を受ける運用コスト面といえる。

シェールオイル企業が採算の取れる価格帯は1バレルあたり40~50ドルとなっており、30ドル以下では継続する事が困難で生産する程に赤字が膨らんでしまう。

WTI先物では、新型コロナウイルス感染症(COVID19)の影響から20ドルを下回る暴落となり、石油業界に大きな波紋を呼んでいる。

そんな中で、2020年3月9日の原油価格暴落からアメリカでは初めての破たんとなったのは、コロランド州デンバーに本社を置くホワイティング・ペトロリアム

ホワイティング・ペトロリアムの株価推移

※提供:bloomberg https://www.bloomberg.co.jp/

4月1日には0.33USDと株化は大きく下落し、10分の1程の落差をホワイティング・ペトロリアムは記録している。

対象年月日 株価
2016年4月8日 37.96 USD
2017年4月7日 36.48 USD
2018年4月6日 33.70 USD
2019年4月5日 29.49 USD
2020年4月3日 0.29 USD

サウジとロシアの原油価格の下支えとして協調減産に反対したロシアは、米国のシェールオイル業界を意識した動きとも報道される事が多い中、ホワイティング・ペトロリア社は象徴的な破綻といえる。

負債は36億ドル(約3900億円)で資産は76億ドル(約8243億円)となっており、再建に向け交渉中になっている。

新型コロナウイルス感染症(COVID19)拡大に伴う犠牲は原油価格がこのまま戻っていく事があれば免れるかもしれないが、当面は予断を許さない。

原油価格上昇の背景

サウジとロシアの抗争にみえるが、大きく痛手を負う米国は改善に向かう施策は必至。

サウジとロシアのシェール業界への一手とも伝えられる中、静観していたトランプ大統領の動向は注目されていました。

4月3日にトランプ大統領は石油事業者の最高責任者らと今後の対策について会談した事も影響しているとみられる。

原油減産の協調が再開される可能性が出ていた事から原油価格は上昇したとみられる。

LPガス価格への影響拡大は!?

下記の表をご覧ください。

2020年4月のサウジアラムコCP価格推移になります。

原油価格に大きく影響をうけ下落している事がわかります。

サウジアラムコCP

これは安価なガス供給が可能となる水準となっており、この時期に値下げしていない業者は利益幅を確保する為、現状維持をする方針である事がわかります。

値上げはあり得ない時勢と言えるでしょう。

万が一値上げ通知がきている消費者様はすぐに当協会までご相談下さい。

全国のプロパンガス価格は値下げ傾向といえます。

非常に乱高下が激しい事で消費者への安定供給のため280円~350円程の従量単価を維持する事ができます。

しかし400円を超えるような場合は値下げする事が消費者に優しいガス会社といえるでしょう。

現時点では値下げを行っても大きな損失にはならない事が予想されます。

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