【原油市場が及ぼすLPガスへの影響】これからガス代が値上げされる!?

ガス会社値上げの可能性

新型コロナウイルスの影響に伴い、エネルギー業界には日々大きな変化が訪れています。生活に密着している石油の大暴落は多くの産業に影響を及ぼしています。

当協会では、消費者目線から現状を見据え今後のガス業界の動きに注視しています。

やはり気になるのが原油価格とLPガス輸入価格は切っても切れない連動している事実です。

原油価格が暴落する中、ガス料金も値下げに踏み切るガス会社が増えてきています。

同様にガソリンスタンドも全国各地で安くなりました。交通も減少した事から実感していない方もいらっしゃるかもしれませんが、ガソリンは今年始め頃は140円〜145円ほどでしたが、117円〜120円ほどまで安くなっています。

しかし、プロパンガスはガソリンのように分かりやすい値下げ幅は実現化できていません。

消費者はガス料金を注視しなければなりません。

現在は安く供給されるガス会社が増えてきている中、これから間違いなく始まる値上げの波です。

原油価格は未だ生産業社にとって良い数値とは言えません。

実際に当協会にご相談いただく消費者様のガス代が、驚く程高い料金設定が確認されています。

これはコロナウイルスの影響以前に高過ぎる価格設定でした。(※大阪府内/基本料金2500円/従量単価720円)

地域によって、ガス会社によって様々な価格帯が存在しています。

プロパンガスの小売販売店にとって原油暴落は良い結果を生みましたが、ガス業界を俯瞰的にみると中長期的には必ずしも良いとは言えません。

大手大元のガス卸業者が価格調整を行う可能性もあります。安定的なガス料金とはこうした根本のガス会社の調整が大きく左右する事も事実存在しています。

 

アフターコロナで値上げの危険性

これから各LPガス販売店は値上げに踏み切る可能性があります。

原油価格の暴落からいっぺん、石油需要が高まると価格は上昇していきますが、市場から影響をうけるLPガスは料金調整される可能性があります。

原油価格高騰に伴って値上げに踏み切る際には、ガス会社側は値下げ幅以上の値上げ幅をこれまで繰り返し行ってきた歴史があります。高い料金設定にする事でこれまでよりも利益を大きく得る業界の慣行的な運営体制には注意が必要です。

 

原油史上初となる大暴落

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NY原油先物価格は大荒れになった。

オクラハマ州クッシング地区の原油貯蔵庫の限界量に達した事も要因の一つとなっているが、世界的な原油需要の減少の影響から4月20日付で1バレルあたり史上初のマイナス40.32を記録している。

マイナス価格とはその名の通り、逆にお金を支払ってでも原油を引き取ってもらう事を示しています。

こうした状況は、原油採掘を止めればリスクが大きく、簡単に再開できるものではないからです。

OPEC非加盟国とOPECプラスの会合が3月に行われて以降、回復に向けて話し合いが進められてきました。

協調減産に否定的だったロシアをはじめとするOPEC非加盟国も世界の原油相場が下落を続ける事で大きな打撃を受け、4月12日には協調減産の方向に舵を取り、安定に向けた施策が始まったものの尚下落が続く厳しい市場でした。

 

シェール業界のこれまでの影響

シェールオイルと原油の行方

各国様々な思惑が交錯する中、シェールオイル業界との対立を示唆するニュースも多く、2018年には世界の7割近くがアメリカが占めている中、新型コロナウイルスの影響下に耐えきれず、先日当協会ニュースでもシェールオイル大手の「ホワイティング・ペトロリアム破綻」の記事を発信させて頂きました。

※参照ニュース:【米・ロシア・サウジの戦い】米国の石油会社破綻も石油価格が上昇

 

原油史上の大暴落はもちろんエネルギー業界だけの問題ではなく、市場全体を大きく揺るがす結果となった。

新型コロナウイルスの影響はほぼ全ての業種に影響を及ぼしたと言っても過言ではありません。

 

ブラジル石油公社(ペトロブラス)は評価損を計上

ブラジル大手のペトロブラスの動向

1月〜3月の第1四半期は、原油価格の見通しを大幅に引き下げた事から650億レアル(約1兆2千3百億円)の評価損としている。

新型コロナウイルスとレアル通貨のドル為替の影響を受け、485億2000億レアルの赤字計上へと転落している。ペトロブラスは2019年の生産目標270万バレルだったが、そこから大きく落ち込みをみせた。

2010年にはブラジル政府と問題となっていた深海油田開発の契約が合意に至り、同社は90億6000万ドルを受け取っているが、事業売却している状況からも経営の厳しさが垣間見える結果となっている。

 

原油価格回復の兆し

原油価格はどこまで戻せるのか

米エネルギー情報局/U.S. Energy Information Administration (EIA)は2週連続で在庫減少と示し、NY原油先物相場は5月20日付では5日間連続で上昇傾向になっている。

大きな要因としては国際石油開発帝石(INPEX)の買い気配が原油価格上昇に引き金を引いたとされる中、3月11日依頼の33ドルまで上昇した。

回復傾向にあるが、まだまだ利益水準を下回っている状況下であり原油価格は予断を許さない状況といえる。

 

プロパンガス協会からのご案内

優良ガス事業者は、こうした時世の中でも適正価格を維持し続ける体制の中で消費者に歩み寄った料金提案を行っております。

当協会では、「安心」「安全」「安価」を厳守する優良ガス事業者のご案内を行っています。

当協会が推奨する適正価格は地域最安値価格となる事が多く、それだけ高い料金のガス事業者が多く消費者の皆様には警鐘を鳴らしています。

現状のガス代が高いと感じている方、またどの程度のガス料金であるかを知りたい方は一度当協会までご相談ください。

当協会は全て無料で対応しています。

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